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私が日本を好きなわけ

Reasons why I like ?Japan
クラウディア(ドイツ)


?日本語教室発表会「みんなでにほんごはなしましょう」スピーチより?
今年4月からicaで勉強をスタートしたクラウディアさん。「私は今日はナーバスですよ」と言いながらも、堂々と発表して会場を沸かせてくれました。

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クラウディアさん (ドイツ)

今日、私はどうして日本が好きかについて話します。
簡単な理由から始めます。
1)私は日本食が好きです。何でもおいしいです。私が好きではないものは何もありません。それは私がここに住んでいるので大切です。
2)他には生け花や書道のようなすべての文化的なものが好きです。
3)古い寺院と竹林が好きです。
4)浴衣と着物が好きです。三味線の音楽が好きです。
5)どこでもきれいです。電車は清潔で静かで、誰も電話で話していません。
6)どこでも、だれでも、順番を守ります。例えば、銀行、セブンイレブンとか。割り込みをしません。
7)日本は安心して、生活できるので嬉しいです。私は日本人の精神が好きです。例えば、日本人の時間に正確なこと、礼儀正しいこと、誠実さ。そして何よりも日本では犯罪が少ないのが好きです。ここでは、危険を感じることはありません。東京は世界で最も安全な都市です。

さらに、もっと好きなのは次のとおりです。
1)調和のとれた生活。例えば、電車の中で電話をしない、割り込みをしない、道にごみをすてない。
2)日本は先端技術国ですが、1000年前の文化と価値とのバランスをとることができます。そして、それは今もいきています。古い木造住宅の横にある高層ビル、スターバックスで着物でコーヒーを飲む芸者、古い寺院のハイテクトイレなどなど。
3)日本の健康保険はこれまでに見た中で最も良い社会保険です。誰もが自分の収入に応じて、保険金を支払い、平等に治療が受けられます。
4)人口の高齢化による、老人介護を支援するロボットの発明。
日本はとてもスマートです。これで終わります。ありがとうございました。(原文のママ)

韓国の芸能事情~マネージャーは大忙し~

Manager for entertainers in Korea
黄 教雄 (ファンギョウン) / 韓国


日本語教室発表会「みんなでにほんごはなしましょう」スピーチより


黄さんは来日して8カ月。6月までica日本語教室で勉強していました。ica韓国語教室の講師も務め、その風貌と人柄でicaの人気者です。

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スピーチをする黄さん。手作りのキラキラうちわを持った応援隊も現れました。

 

●マネージャーの種類

私は日本に来る前、韓国で俳優のマネジメント会社で働いていました。いまから韓国の俳優マネージャー、ドラマ撮影について説明します。

マネージャーの種類はいろいろあります。大きくは、歌手のマネージャーと俳優のマネージャーがあり、その中にロードマネージャーと営業マネージャー、マネージャー統括管理者がいます。ロードマネージャーは、俳優や歌手のそばで運転とスケジュール管理など、すべてのことをする人で、営業マネージャーは、俳優や歌手たちの公演・イベント・ドラマ・映画・バラエティーなどの仕事をもらってくる人です。そして、総括管理者は、マネージャーらを管理する人です。
例えば、俳優のロードマネージャーは、朝早く俳優の家に行って、車で美容室に連れていきます。ヘアメイクの時間は30分程度です。その間にマネージャーは俳優のスタイリストを迎えに行って、俳優の朝ごはんを買ってきます。ヘアメイクが終われば、撮影場に移動します。

●ドラマ撮影現場

撮影場には場面によって、いくつもセットがあります。ほとんどのドラマは、放送局の撮影セットで作ります。

放送局の撮影場には俳優の待合室があります。俳優のクラスによって、個人室と団体室に分けられています。
主演俳優は個人室で過ごすことになります。個人室にはベッドやシャワーがあり、撮影している場面をモニタリングするテレビもあって、小さなホテルの部屋のような感じです。
助演俳優たちは大部屋で、男女別々に分かれて、それぞれの部屋で待機します。彼らは、放送局の衣装チームとヘアメークチームを利用します。
主演俳優はスタイリストとマネージャーの3人でチームとなり一緒に動きますが、助演俳優は1人で動く人もいます。
撮影場に行くと、まず台本リーディングをします。撮影する台本を全体の俳優たちが会議室に集まって、受け持った役割別に読みます。そして、俳優たちは待機室に戻り、自分の番が来るのを待ちながら、台本を覚えてメーキャップなどをしています。

撮影が始まると、俳優たちは、場面によって、1日に服を何度も着替えます。連続ドラマのような場合は、台本が当日に出る場合もあります。俳優たちは覚える時間もない中、その場ですぐに演技をしなければなりません。昨日の撮影シーンが今日放送になる場合もたくさんあります。そうやって撮影していると、夜中2?3時までかかることもあります。

撮影が終わると、俳優を家に送っていきます。このようにマネージャーは、毎日俳優の家とドラマの撮影場を往復します。

韓国ではドラマを撮影することは、とても大変なことです。でも、日本のみなさんがドラマを見てくれて、韓国のドラマが発展することができました。だから韓国のドラマをもっとたくさん見てください。

日本語教室発表会「みんなでにほんごはなしましょう」スピーチより

日本語指導者定例会

Japanese volunteer teacher’s meeting
8月4日(金)ica


 本年度の第2回日本語教室定例会が開催されました。日本語指導者養成講座の受講生5名も参加し、先輩指導者のみなさんの体験を聞いたり、アドバイスを受けたりしました。

定例会のようす
定例会のようす

<先輩指導者のお話から>

●勉強の目的を見極める
学習者ひとりひとり日本語を勉強する目的が違うので、その目的を見極めること。日本語を使う機会が他にないので、話し相手を求めている場合も多い。ときには、愚痴の聞き役になることも。その人の生活に何が必要なのかを考える。

●媒介語がない場合は?
スマホの翻訳アプリを使ったり、絵カードを活用する。電話連絡が難しいので、休みの連絡などは、ルールを決めておく。

●臨機応変に
初めから指導のスケジュールをびっちり立てても、その通りには進まない。進み具合を気にしない。

●触れてはいけないこと
宗教の話は避ける。個人的なことを初めから根ほり葉ほり聞かない。
何でもオープンに話す学習者もいるが、その場合は、聞き役に徹する。

女性が働く


joseigahataraku_n女性が働くということについて、自分の思い、国の女性の働く環境やその働き方について語っていただきました。職場環境は個人によって違うため視点は様々ですが、女性の仕事と出産育児との両立は女性たちの共通課題となっているようです。?
(icaNEWS 2016年5月号)

 

 

<ica日本語教室のみなさんに聞きました>


●アメリカ

アメリカでは育児を親に頼ることはあまりないです。親が遠くに住んでいるケースが多いですから。たいていは保育所やベビーシッターに預けます。
私の職場(大学のデザイン部)には大きな子供のいる女性も働いていました。オープンで安心してみんなで一緒に仕事ができる環境にあり、自分のペースで仕事をすることができました。もし上司が年下の女性でも、その人が有能で仕事もマネージメントもできるような尊敬できる人なら、全く問題ありません。(Mさん/男性)

●タイ

4世代同居の大家族が普通で、祖父母の面倒をみるのは嫁の仕事です。昔はほとんどの女性は家事に従事していましたが、最近は、出産後3?4カ月の産休をとった後、夫の両親に子どもの面倒をみてもらい働きに行く人が増えてきています。(Bさん/女性)

●イタリア

イタリアでも出産育児と仕事の両立は難しいですが、日本よりはまだ簡単だと思います。6カ月から18歳まで月7000円の手当がもらえます。(Eさん/男性)

●中国

田舎の人は仕事がないので出稼ぎに行きます。子どもは両親にみてもらうため、子どもに会えるのは年に何回かです。(Mさん/女性)

●バングラデシュ

大家族であるため、女性の半分は家の仕事を手伝ったり好きなことをしたり。サラリーは男女別というより、ポジションによって違います。子どもが生まれた後、仕事を続けるかどうかは会社によって違います。産休を認めないところは辞めていきます。保育所は地方にはなく、日本ほど数はありません。(Jさん/女性)

●韓国

近年はほとんどが共働きです。子どもが1?3歳の間は祖父母か保育所に預けるか、または一旦仕事を辞めて3歳から幼稚園に行かせたころに仕事を再開します。現在女性リーダーも増えています。大統領も女性、私の会社の社長も女性でした。韓国は今、不景気で働きづらいです。日本の方がいいです。(Pさん/男性)

●シリア

先生、医者、エンジニアなどの仕事をはじめ、女性も男性と同じ仕事につけます。給料も同じです。ただしタクシードライバーには就けません。(Nさん/女性)

●サウジアラビア

女性は働くことが認められていません。家の中の仕事も同様です。フィリピンやインドネシアなど外国籍のメイドを雇います。(Nさん/女性)

●メキシコ

仕事の内容は男女で分かれます。男性ならタクシードライバーや力仕事など。日本に来て、機内預け荷物運びをしている女性が多いことにびっくりしました。整備士もメキシコでは男性の仕事です。一生仕事を続ける女性は少数です。女性政治家もいますが大統領はまだ誕生していません。コロナビールの社長は女性です。(Sさん/男性)

●台湾

企業は、若い人と「二度就業(出産子育て後再就職する人のこと)」の人を雇いたがります。(Sさん/男性)

●スリランカ

政府の獣医学の研究機関で働いています。ずっと働き続けたいと思っています。自立のためです。退屈になるのもいやです。女性にとっての環境のよしあしは仕事によって違います。高い教育を受けた女性はほとんどの人がずっと働き続けます。現在は非常に働きやすい環境です。1年間の育児休暇があり、6カ月は有給です。1日に2時間授乳のために帰宅できます。子どもは祖父母やメイドに預けます。
女性リーダーも多く、女性首相もいました。スリランカは女性人口の割合が男性より多く、これは、2009年まで約30年近く続いた内戦の影響で多くの男性が亡くなったからです。(Tさん,Nさん,Nさん/女性)

●中国

物流会社に勤めていました。男女の業務内容は同じですが、女性は子どもが小さい間は昇進しません。中国では赤ちゃんは大切な存在。3歳になるまでは仕事よりも子どもの成長を見守ろうとします。
中国では子どもが1歳になるまで4時に退社できます。また授乳期は、毎日1時間までなら好きな時間帯に授乳のために家に帰ることも認められています。子どもが2?3歳で幼稚園に行き始め生活が落ち着くと、女性もキャリア上の評価が行われるようになります。夜の8時まで働くのは日常的なことで、忙しいときはもっと遅くなります。私は重要な業務内容の仕事をしたいので、男性と同じように働きたいと思っています。(Oさん/女性)

●中国

女性、特に30歳以上の未婚女性は就職が難しく、面接で将来子どもをもうける気持ちがあるかどうか尋ねられます。子どもを持つ予定はないと言わないと採用されません。仕事は保育所に預けたり祖父母の支えがあってこそ続けられます。しかし最近は、仕事と家庭の両立が難しく、また祖父母が体力的に大変なことから専業主婦になる人もいます。(Oさん/男性)

邪気払い

Ward off evil & Invite good fortune


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鬼は外!福は内!」節分には豆まきをして邪気を払います。さて、世界の邪気払い、魔よけ、お守りは?日本語教室と関西国際センターで尋ねてみました。

 

 

 

●韓国
・冬至の日にだんごを入れた小豆がゆを椀に入れ、外に置いておく。
(パクさん)

●ポーランド
・四つ葉のクローバーを持っていると、幸運が訪れるといわれている。
(クリスさん)

●ベトナム
・家の周りに塩や酒をまく。   (アインさん)

●キルギス
・玄関先に水をまき、清める。
・松に似た木をいぶし、家の中を持って回り、煙で浄化。(マヤさん)
・小さな子どもが風邪をひいたり、理由なく泣いていたり、かわいいと褒めてもらって調子が悪くなったりしたときに治す方法がある。小さなパンを3つに分け、一切れずつパンで体中をなでる。3切れすべてなで終わったら、外の犬にやる。それを犬が全部食べてしまったら、治る。
(エルビラさん)

●タイ
・玄関に仏像を置いたり、布に描かれた仏画を飾ったりして、家を守る。
(ペンさん)
・プラクルアンというブッダや僧の姿をかたどったお守りを身につける。僧侶が一つ一つ祈祷して制作するもので、厄除けや現世利益に効果があると信じられている。
(チャラチップさん)

●ブルガリア
BulgariaMartenitsa400・春が始まる3月1日に“マルテニチキ”を作る。
マルテニチキはコットンやウールで作った、赤と白の飾り。健康を願って子どもの右手首や、花の咲いている木や、家畜につける。その年の、一番初めのコウノトリかツバメを目にするまでつけておく。
はずしたマルテニチキは、石の下に入れ、9日後その石をのかせる。アリがたくさんいるとその年はたくさんの羊の子が、アリより大きな虫がいるとその年はたくさんの牛や水牛の子どもが、ミミズがたくさんいるとたくさんの馬の子どもが生まれる、といわれている。子どもたちが9日後石をのかせると、お菓子やおもちゃが入っていることがある。
(スネジャナさん)

●トルコ
nazar-boncugu・目をかたどったお守り、ナザール・ボンジュウ。他人から見られる悪いパワーをはねかえし、身を守ってくれる。身につけたり、大切なものにつけたりする。赤ちゃんが「かわいい」と人に見られることもよいことではないので、赤ちゃんの服によくつける。
(ケリムさん)

 

 

●ブラジル
teitetsu_n・蹄鉄を玄関のドアにつける。

 

 

・うさぎの足をかたどったお守りを身につける。
・子どもは人からほめられると調子が悪くなる。そうならないように、母親は子どもが生まれる前に赤い腹帯を巻く。子どもが生まれると、子どもの手首や足首に赤い紐をつける。
・アフーダの葉を耳の上につけると不思議な力を発すると信じられている。田舎では今でも毎日つけているお年寄りの人がいる。
(マリオさん)