日本語教室定例会

第11期日本語指導者養成講座修了

ica volunteer Japanese teacher training program
9月15日


  外国人への日本語指導とica日本語教室について学び、icaに溶け込むことを主眼に、6月に始まった第11期日本語指導者養成講座。9月15日に修了式を終え、10名の指導者が新たに誕生しました。

※修了式の後、先輩指導者との交流会を行いました。

模擬授業の様子
模擬授業の様子。ica日本語教室の”現役”学習者が生徒役を務めました。

<受講生の感想 (抜粋)>

日頃何気なく使っている日本語をこんなに考えてみたことはなかったので、講義の最初から“ガーン”と一撃をくらいました。こんな私で4カ月間のプログラムについていけるのかと心配で…。関連の本を読んだり、ハードな夏を何とかのりきれたかな?と思っています。(O.H.)

日常では何も考えずに遣っている日本語の難しさを実感することができました。(A.Y.)

模擬授業は自分の発表以外は楽しませていただきました。模擬授業後に1?2回、復習も含めて授業があればいいのではないかと思います。(Y.E.)

何気なく使っている日本語を改めて考えるということは、とても新鮮でした。と同時に、教えるということの難しさを知ることができました。まだまだ教える領域にいたっていませんが、一緒に成長できたらなと思います(T.Y.)

最初は不安がいっぱいでしたが、授業見学に寄せていただき、3教室を参観させていただく中で、その生徒さんに合う事をしてあげたらいいのだとわかり、これなら自分にも何か1つぐらいは他人のためにできるのではないか、と確信に変わっていく気持ちが自分でわかってきました。(K.K.)

日本語指導者定例会

Japanese volunteer teacher’s meeting
8月4日(金)ica


 本年度の第2回日本語教室定例会が開催されました。日本語指導者養成講座の受講生5名も参加し、先輩指導者のみなさんの体験を聞いたり、アドバイスを受けたりしました。

定例会のようす
定例会のようす

<先輩指導者のお話から>

●勉強の目的を見極める
学習者ひとりひとり日本語を勉強する目的が違うので、その目的を見極めること。日本語を使う機会が他にないので、話し相手を求めている場合も多い。ときには、愚痴の聞き役になることも。その人の生活に何が必要なのかを考える。

●媒介語がない場合は?
スマホの翻訳アプリを使ったり、絵カードを活用する。電話連絡が難しいので、休みの連絡などは、ルールを決めておく。

●臨機応変に
初めから指導のスケジュールをびっちり立てても、その通りには進まない。進み具合を気にしない。

●触れてはいけないこと
宗教の話は避ける。個人的なことを初めから根ほり葉ほり聞かない。
何でもオープンに話す学習者もいるが、その場合は、聞き役に徹する。

2015年度ica日本語教室を振り返る

Japanese class 2014


日本語教室?写真は、府立佐野高校の留学生

2015年度日本語教室。学習者の入れ替わりが激しい1年でした。以前は日本人を配偶者に持つ人の割合が高かったのですが、最近は仕事のために来日した学習者が増えてきています。日本に慣れてきたころには帰国する人も多く、お別れの時にエールを送る場面もちらほら。この他、台湾、韓国、中国の学習者も増加しています。

 


2015年度「日本語教室定例会」を振り返って

世話役/赤坂 良藏 永橋 順子 村上 久代

「日本語教室定例会」の世話役を引き受けたものの、どの様に運営していけば良いのかと困惑していました。世話役の方から毎回これといった話題もなく、指導者の皆様の近況報告に頼った次第でした。その中で3回に渡り「形容詞学習に有効なイラストの描き方」「イスラームの世界」「擬声語、擬態語の教え方」の報告は、今後の日本語指導で役立つ話題でした。また、「N1検定の対策」「初心者の日本語指導方法」「敬語の学習方法」等の指導方法については経験豊かな指導者の対応策が参考になりました。(問題集を繰り返し練習、弱点分野の重点練習、辞書・イラスト・ジェスチャーの活用、参考書の活用etc…)
6月の「日本語学習発表会」では学習者が日頃の勉強の成果を発表の場で話す事で自信が多少でもついたのではないでしょうか。何よりも皆様のご協力で内容も工夫され、スピーチ、暗誦、ローストビーフの作り方、ダンス等あり、和やかな雰囲気で楽しい発表会になりました。この一年を振り返り、世話役としての役目に十分に応える事が出来なかったかも知れませんが、指導者の先生、事務局の皆様のお力添えのお蔭で無事に終える事が出来ました。世話役一同心よりお礼申し上げます。有難うございました。(文責:赤坂)

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2カ月に一度の日本語定例会。指導者の意見交換や情報交換の場

 

【2015年度日本語教室データ】

(2015.4?2016.2)

<行なわれた授業数>

月平均 124クラス
日平均 6.4クラス

<年間学習者(実人数)>…92人

<年間指導者(実人数)>…42人

<学習者の出身国数> …18カ国

●アジア/インド、韓国、スリランカ、タイ、台湾、中国、ネパール、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム
●アメリカ/USA、カナダ、メキシコ
●ヨーロッパ(NIS諸国含む)/ブルガリア、イギリス、イタリア、ロシア
●中近東/シリア

日本語教室定例会~2014年度を振り返る

Japanese class 2014


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日本語教室の様子

 2014年度日本語教室。第10期日本語養成講座を修了した新米先生がデビューしました。また、普段はマンツーマン授業ですが、違うクラスが一緒に話を楽しんだり情報交換している姿が見られるなど、横のつながりもできています。

 

 


2014年度「日本語教室定例会」回想録

世話役/鳥山明夫 仲尚子 永橋伸代

4月の第2日曜日、第1回目の定例会の30分前に前年の世話役さんから引継ぎを受けただけで、世話役のスタート!6月の「みんなで日本語はなしましょう」の実施と2カ月に1回の指導者定例会のテーマ設定の2つが、大変そうだな?ということだけは分かりました。
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定例会後、とりあえず「みんなで日本語話しましょう」の役割分担を決めることになり、司会、会場係、発表進行の3つに分けました。準備に入ってから、発表登録の出だしが悪かったですが、再度の募集チラシの配布、指導者への直接依頼の効果か、ようやく発表数が確保できました。発表順や司会内容の検討、数日前からの会場セットや飲み物の準備などで当日を迎えました。発表自体は、学習者が自信を持ち積極的に日本語で話してくれたので、大変満足のいくものとなりました。発表会後の懇親会では、心おきなく交流を楽しむことができました。学習者と指導者、事務局の皆さんのご協力に感謝いたします。
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「みんなで日本語はなしましょう」の実施で大半のエネルギーを使ってしまいましたが、次に定例会のテーマ設定が待ち受けていました。今年度は養成講座を修了した新しい指導者が増えることもあり、日本語指導に有効なテーマが必要であると感じていました。インターネットで日本語指導のQ&Aサイトの検索、指導者の方々へのヒアリングなども行いました。その結果、実際に取り上げたテーマは、日本語指導者養成講座に参加された方の報告、インターネット検索で見つけた日本語指導の課題と回答、指導者が感じた「この日本語、学習者にどう教えればいいの?」などでした。これらを通して感じたことは、テーマ設定をあまり難しく考えるよりは、ざっくばらんな話し合いの時間をとることの方がいいのではないかということです。
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定例会では、指導者がicaに来られる学習者のニーズや学習状況について共通認識を持つことが重要であると思いました。(文責:鳥山)

日本語教室定例会 2013年度を振り返る

2013 年度日本語教室。絶えず新規の学習希望者が訪れ、指導者とのマッチング担当者は大忙し。恒例となった日本語学習発表会では高校生の参加が増えました 。

2013 年度「日本語教室定例会」世話役一同回想録

石井哲彦・奥田孝史・高木千鶴子

ica 運営事業の大きな柱の一つである日本語学習支援。その『日本語教室定例会』世話役を曲がりなりにも無事終了出来た事の安堵で胸が一杯です。( 少しオ?バ? ?)

5 回の定例会、6 月の日本語学習発表会『みんなで日本語はなしましょう』、3 回の日本語教室交流会、世話役一同無い知恵を絞りこんな事をしたら ? あんな事をしたら ? とワイワイガヤガヤ結構楽しんでいました。

定例会では、毎回テーマを決めて、◆漢字筆順のいい加減さ◆間違いだらけの日本語◆インターネット活用による教材、等々議論しました。発表会も盛上り、冷奴料理実演やアメリカ版落語「三匹の子豚」には、日本人が一本参りました。3 回の交流会は、生徒の多い金曜日の午前に限定したためにメンバ?に片寄りが出てしまった事が残念です。

2014 年度の世話人の皆様、どうかより良い日本語教室になるよう宜しくお願いします。
( 文責 : 奥田 )

 

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