ギニアの結婚式と出産パーティ

Guinea wedding and baby shower

 


結婚や出産にまつわる風習は国によってさまざまです。ギニアではどのようなしきたりがあるのでしょうか? 3児の母でもある外交官のサランさんにお話を伺いました。

サラン(ギニア) /関西国際センター研修生

写真) 出産パーティーの身支度を整えたサランさん。ひざの上にあるのはバッグではなくお財布なのだそうです。

<結婚式>
結婚式の前日、花嫁のお母さんは友達を呼び、女性だけのパーティーを開き、ダンスなどをします。
結婚式は、モスクでの儀式のあとパーティーは別の場所ーホテルや花婿の家、庭園などーで行われます。パーティーのときには、西洋のウエディングドレスに着替えることが多いです。
夜、花嫁は身を清め、花婿から贈られた白い民族衣装に着替えると、両親に連れられて花婿の両親の家に行きます。そして、お母さんのベッドで寝ます。昔は、結婚式のあと、1週間両親の家で過ごしました。結婚式の1週間後、花嫁の両親がお祝いとして台所用品をプレゼントします。友達からの結婚のお祝いは、お金や服、台所用品などです。
<出産パーティー>
出産パーティーの身支度を整えたサランさん。ひざの上にあるのはバッグではなくお財布なのだそうです。
出産1週間後、(体調がよくないときには数週間後に)お祝いのパーティーを開きます。お母さんはドレスアップして、大勢のお客さんを迎えます。ドレスは出産前に準備しておきます。
モスクから導師が来て、子どもの名前をつけます。捧げ物としてラム(子羊)を屠って、モスクの人や両親、近所の人たちに振る舞います。お祝いのおもちも食べます。プレゼントとして、お金や赤ちゃんの服などをもらいます。
このとき、赤ちゃんの髪の毛をそる風習もありますが、最近では生後40日ぐらいですることが多くなっています。

☆ギニアひとくちメモ
正式名称はギニア共和国。首都はコナクリ。公用語はフランス語。アルミニウムの原料となるボーキサイトの埋蔵量は、全世界の3分の1。
日本人にとっては、元外交官でタレントのオスマン・サンコンさんの出身国としてなじみがある。