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世界の珈琲いろいろ~エジプト編~

Egyptian Story about Coffee


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日本語の終助詞を研究しているというヌルさん

エジプトでは、昔からお見合いの風習があります(現在も少し残っています)。そのお見合いの席で、初めての顔合わせの際、女性が男性にコーヒーを淹れて出すという習慣がありました。

コーヒーを丁寧にゆっくりゆっくり淹れるのですが、これがとても大変な作業で、この工程がきちんとできないと、コーヒーを上手に淹れることができないのです。

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エジプトのヌルさんが淹れてくれたコーヒー。いい顔してるかな?

 

その時の淹れたコーヒーの表面を見て(エジプトでは、それを顔と表現します)、きれいな顔だと、イコール「いいお嫁さんになる」という意味になります。いい顔のコーヒーを淹れることは大変な作業なので、この難しいことができるということは、コーヒーだけでなく、家事全般(料理、洗濯、掃除など)が上手にできるいいお嫁さん、という意味になるのです。

もし、コーヒーを上手に淹れられなければ、その女性はお見合いを断られてしまいます。
それくらい、エジプトでコーヒーの顔を上手に作ることは難しいことで、反対に上手に顔をつくれたら、その人は素晴らしい女性と評価されるのです。

(取材協力:ヌルさん/関西国際センター研修生)

世界の珈琲いろいろ~インドネシア編~

Various Types of Coffee in the World


世界中で受け入れられ、それぞれの国の文化と結びついて、さまざまな飲み方をされているコーヒー。各国のコーヒー事情を聞いてみました。

ひっくり返して、お皿から直接飲みます
ひっくり返して、お皿から直接飲みます

インドネシアのコーヒー(コピ)はフィルターを使いません。細かく挽いたコーヒー豆を透明なグラスに入れてお湯を注いでかき混ぜ、コーヒーの粉が沈むのを待って、上澄みを飲みます。ミルクは入れず、砂糖だけたくさん入れます。みんな甘いのが好きですから。

グラスで飲むのが一般的ですが、ホテルなどではドリップされたコーヒーがコーヒーカップに入って出てきます。また、グラスにお皿でふたをしてひっくり返し、お皿に漏れ出てくるコーヒーを、お皿に直接口をつけて飲む飲み方もあります。

自転車のコーヒー屋さん
自転車のコーヒー屋さん

街では、自転車でコーヒーを売る人の姿を見ることができます。値段は1杯70円ぐらいで、ホテルのコーヒーの約10分の1です。
(ウンダさん/ica日本語教室学習者)