日本語教室よもやま話

Short story about Japanese class

ica日本語教室のペアにはびっくりするくらいのベストマッチングになっていることが時々あります。葛城さん王さんクラスもその一つ。学習を始めてみるとお二人が同じ郵政関係の仕事に就いていたことがわかり、話題の共通項が広がったそうです。

KC4A1408
「着付け練習のモデルになった私たち」。ご満悦の葛城さん(左)と王さん(右)。ひなまつりイベント前にicaにて

 

“漢字文化”と“ひらがな文化”

葛城 肇

 北京出身の王さんは母国の大学在学時、京都の専門学校との交換研修生として情報(IT)処理を学び、大学卒業後、広島大学大学院の情報工学を専攻・修了。岡山の企業に勤めたが、中国郵政航空に転職。転勤で関空の大阪支店に。よって日本語は堪能。その上、ビジネス英会話教室にも通う勉強家で礼儀正しい青年。そんな優秀な彼と昨年の8月からビジネス会話やビジネス文書の企画・立案を一緒に学んでいるが、適当な教材探しに腐心している。
教材は専ら大阪のビジネス街にある大阪府立中之島図書館で物色。『ITエンジニアのための通じる文章にする五つの力』『正しいビジネス文書の書き方』『コンペ・入札で勝てる提案書』等々と雑多。私も勉強になっている。
王さんとの学習の中で「舌をまく」ことが再々ある。それは、比喩的な表現や質問された文言を説明する場合、その文言がいつ、誰が、どこで、どのような場面や感情の折りに使われるかをいくつかの例で説明しながら、他に端的な表現がないかを常に考えているが、私より先にまさにその文言の意味に相応しいと言える言葉や単語が飛び出す。王さんの頭の中には「ひらがな文化」を「漢字文化」に変換(?)する機能が備わっているのではないかと思うことがある。
———————————————
さて、彼には悪いが彼の人となりの一面を次のショートメールのやりとりから。
私のメールに対し「かしこまりました…」。私「『わかりました』が普通です。またどんな場面で使うか勉強しましょう」。彼「美味しくお召し上がっていただけとても嬉しいです」。私「ご丁寧なお言葉を頂戴しましたこと恐縮至極に存じます」。

 

日本語上達のチャンス

王 篠舟(中国)

 2013年5月に私は再び来日しました。普段、会社での仕事は日本語を中心に話しておりますが、本格的に日本語を勉強した経験がなかった為、日本語を上達させるチャンスをずっと窺っていました。icaを知ったきっかけは今通っている英語スクールで、icaのポスターを偶然に見かけたからです。icaのホームページを開いて見たところ、日本語レッスンをやっていることがわかりました。icaの事務室を訪ねたところ、今の葛城先生を紹介していただきました。葛城先生は元郵政グループの幹部であり、定年後も色々な場所で活躍しており、とても素晴らしい先生です。葛城先生に教わる日本語学習の内容はテキストに拘らず、日本の文化を始め、さまざまな知識、習慣、日常の出来事を紹介してくれました。非常に役に立ちます。icaでのレッスンはまだまだ短いですが、これからも一層努力していき、日本語でのビジネスコミュニケーション能力を高めていきたいです。(原文のママ)