日本語指導レポート

教えることについて センパイ指導者のみなさんが 語ったこと2012

~現ボランティア指導者学習者を囲んで~

 

 日本語養成講座の授業の一環で現役指導者とのフリートーク会が開催されました。
 初級者指導法の学習や模擬授業体験を終えた講座生のみなさんにica日本語教室の全体像について伝える試みです。

●教室の主体は学習者
日本語教室の主体はあくまで学習者であり、最初にすべきことは、彼らのニーズを把握することである。次にそのニーズに如何に応えるかを考え、準備することである。彼らのニーズは、例えば、ただ話を聞いてもらいたいということから、看護師試験、日本語能力試験等の勉強までと多様である。そのためには日ごろから日本語を学習することは言うまでもなく、出来ればあらゆる分野に関心を持ち学習することが望まれる。
【林さん】

●学習者の名前のよびかた
韓国人の学習者に姓で話しかけていたが、韓国では姓のみで呼びかけることはあまりないと知り、以後、名前で呼ぶようにした。国によって違うと思うので、初めにどう呼べばよいか尋ねるようにしている。
【熊取谷さん】

●助詞を教える場合の注意
助詞を教える場合、強調するのは最初だけにすること。最後までそのままだと不自然な日本語になってしまう。
●学習者にふさわしい日本語を
学習者にふさわしい日本語を教えるようにすること。男言葉、女言葉、若者言葉、方言と共通語、俗語等の問題についてよく考えておくこと。
【澤田さん】

●心がけていること
日頃日本語ボランティアとして私は次のようなことに心がけています。学習者が日本語ができないといって子供扱いをしないようにするとか、また、指導者が一方的に学習者に教えるというのではなく、できるだけ学習者に発話の機会を与え、活発な雰囲気になるようにつとめること等です。
【松井さん】

●長く続ける秘けつ
日本語を指導することにこだわらず、ボランティアという気持ち、交流ということを忘れずに気楽にボランティアを楽しむことが長く続ける秘けつだと思っています。
【高木さん】

 

 

第9期日本語指導者養成講座修了2012

2012年6月より4ヵ月余りにわたって開催された第9期日本語指導者養成講座が10月5日に修了式を迎え、9名の方々が修了しました。
今期はいつもに比べて少ない人数での開催となりましたが、その分和気あいあいとした雰囲気で、受講者同士、また受講者と講師の自然なつながりができ、コミュニケーションがよくとれたようでした。

養成講座の中で印象に残ったことは?~受講生のみなさんに聞きました~

●日本語は奥が深い。日本人としての常識と思っていたことを説明するのはとてもむずかしい。(松本)
●栗原先生のゼロスタート、初級学習者への指導方法がとても楽しく、まだ“無”の状態から言語を教えることのむずかしさを知りました。(藪下)
●模擬授業が印象に残りました。聞いているだけの時とは違い、自分がするとなると、自分自身の日本語は大丈夫かなとチェックし、すごくドキドキしました。今後にも役に立つ経験でした。(宮脇)