海外おもしろ話

世界の珈琲いろいろ~エリトリア編~

 世界中で受け入れられ、それぞれの国の文化と結びついて、さまざまな飲み方をされているコーヒー。各国のコーヒー事情を聞くシリーズです。

エリトリアには、「コーヒーセレモニー」という日本の茶道のようなコーヒーを飲む作法があります。それは、お祭りやお客さんが来たとき、また家族だけのときにもします。コーヒーを入れるのは女の人(主にお母さん)で、ロングスカートで、低い椅子に座ります。
①花や草を床に敷きます。
②お香(ITAN)を焚きます。
③お茶うけとして、ポップコーンを用意します。
④コーヒー豆を煎って、香りをみんなでかぎます。
⑤豆をつぶして、水といっしょにポットに入れて火にかけます。
⑥コーヒーは3杯飲みます。1杯めをKEDAMEYTI、2杯めをDEREJA、3杯めをBEREKAといいます。1杯めがいちばん濃く、だんだん薄くなります。

平成29年度専門日本語研修 外交官・公務員コース 感謝祭より

ヌーの大移動
多くの野生生物が生息しているケニア。有名なヌーの川渡りを見るツアーもありますが、料金が高くケニアの人もなかなか見ることができないそうです。(A)

第2の肺
アマゾンに次いで、世界第2位の熱帯雨林の広さをもつコンゴ民主共和国。「地球の第2の肺」と呼ばれています。(U)

魚の雨
ホンジュラスでは、5月に魚の雨が降ります。落ちてきた魚を、拾って食べる人もいるそうです。どうして、そんな現象が起こるのかは、わかっていないそうです。(U)

サムライ・弥助
1579年ごろ、黒人の侍が織田信長に仕えていました。「弥助」という名前を与えられた彼は、アフリカ・モザンビークの出身だったそうです。(U)

ミャンマーのお正月
日本では大そうじをし、年越しそばを食べて迎えるお正月。ミャンマーでは、皆で水の掛け合いをして1年の終わりを祝い、水で清め、そして正月元日(4月17日)を迎えるのだそう。(T)

100万頭の象の国
1955年に国交を結んだラオスと日本。その後ラオスから日本に象が贈られ、日本からラオスには桜の木が贈られました。(T)

世界最長の列車
モーリタニアには最大240両の貨車をつないだ、全長が3Kmにもなる列車が走っています。鉄鉱石を運ぶためのもので、世界最長と言われています。(N)

イラクの魚料理
一匹1kgほどもある川魚を炭火焼きにするそうですが、あまりのおいしさに、1?2人で食べてしまうとか。それほどおいしい魚、ぜひ食べてみたいです。(T)

動物にも祝福を!
ネパールの祭り「ティハール」では、カラス・犬・牛にも感謝して祈ります。カラス→神の使い、犬→家を守る動物、牛→ヒンズーの神様だからだそうです。(T)

サマーキャンプ ~アメリカの夏休み~

Summer Camp


アメリカの学生と日本の学生ではたくさん違う経験がある。大きな違いの一つは夏休みだ。アメリカの方が日本より夏休みが長い。一般的に夏休みは2、3ヵ月ぐらい続く。皆さんはこの時間に何をしていますか?色々な活動が出来ますね。例えば、旅行かサマースクールなどに行くことが出来る。何もしないことも出来る!(のんびり出来る!) でも、僕の国で一番人気がある活動はサマーキャンプだ。スポーツか芸術などのためにたくさんの種類のキャンプがある。
子供の時、僕は10歳から13歳までサマーキャンプに行った。このキャンプの目的は自然をよく分かって、自然と共に生活することである。このキャンプは森の奥の中だから、電気を使う物は少ない。テレビやパソコンや電話がない。両親に伝えたいなら、手紙を書かなければいけない。8週間に他の7人の男の子と2人の若い男の人と小屋に泊まった。毎日外で色々な活動をして、色々な役に立つ事を学んだ。山をたくさん登って、火の作り方を学んで、11日間カヌーで川を旅行した。その時から、自然がいつも大好きになった。(原文ママ)(ディラン/USA)ディランさんS2<来日して1年半のディランさん。日本語はゼロスタートでしたが、熱心にicaに通い、日本語能力試験N4に合格しました。特に、漢字に興味があるそうです>

台湾のおまじない

Good Luck Charm


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台湾では、10元硬貨を電卓に貼るのが商売繁盛、金運upのおまじないだそうです。ica日本語教室のアイリーンさん(台湾出身)から硬貨をいただいたので、私も電卓に貼ってみました。

硬貨に描かれている肖像はいろんなバージョンがあり、この硬貨は孫文とのことでした。(U)

ミニ インタビュー ?リトアニアのアルさん

世界中から外国人が訪れる関西国際センターでは、どんな研修生が日本語を勉強しているのでしょう?突撃インタビューしました。

アルヴィーダス・クンピス(アル)さん / ヴィータウタス・マグナス大学

アルさん2s

「リトニアにも桜の公園はありますが、
日本でお花見をするのが楽しみです」
と話すアルさん

 

─アルさんについて教えてください。
大学院で、政治学を勉強しています。専門は東アジアです。同時に、カウナスにある「杉原千畝*記念館」のスタッフとして、4年間勤務しています。カウナスは戦前のリトアニアの首都で、当時の日本領事館が、現在「杉原千畝記念館」になっています。昨年の夏から冬にかけて、リニューアル工事が行われていました。私は昨年9月から日本に来ているので、まだ完成を見ていません。

記念館

カウナスの杉原千畝記念館

 

 

 

─「杉原千畝記念館」にはどんな人が訪れますか?
昨年は、18,000人の入館者があり、90%が日本人、残りの10%がユダヤ人、アメリカ人、西ヨーロッパ人です。

─杉原千畝について知っていましたか?
高校の歴史(近代史)の授業で知りました。リトアニアと日本の関係を知り、おもしろいと思いました。ソ連時代(編集部注:リトアニアは、第二次世界大戦後ソ連の構成共和国の一つとなったが、1990年に独立を回復した)には、政策の違いから歴史教育も違ったので、それまではあまり知られていませんでした。記念館がオープンしたのも2000年です。若い人やユダヤ人に関係のある人は、杉原千畝のことを知っています。

─日本に来てどうですか?
みんな親切で、いろいろ手助けしてくれるので、生活に問題はありません。現在の平和的な社会や日本人の強い人道の精神は杉原千畝と共通するものを感じます。6カ月の研修は短くてまだまだやりたいことや行きたいところがたくさんあります。

─ありがとうございました。日本とリトアニアの新たな架け橋となってくださいね。
はい。そうなりたいです。

 

*杉原千畝(1900-1986) 第二次世界大戦中、日本領事館領事代理として赴任していたリトアニアのカウナスで、ナチス・ドイツによって迫害されていた多くのユダヤ人にビザを発給し、彼らの亡命を手助けした。