教室レポート

日本語教室よもやま話

Short story about Japanese class

ica日本語教室のペアにはびっくりするくらいのベストマッチングになっていることが時々あります。葛城さん王さんクラスもその一つ。学習を始めてみるとお二人が同じ郵政関係の仕事に就いていたことがわかり、話題の共通項が広がったそうです。

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「着付け練習のモデルになった私たち」。ご満悦の葛城さん(左)と王さん(右)。ひなまつりイベント前にicaにて

 

“漢字文化”と“ひらがな文化”

葛城 肇

 北京出身の王さんは母国の大学在学時、京都の専門学校との交換研修生として情報(IT)処理を学び、大学卒業後、広島大学大学院の情報工学を専攻・修了。岡山の企業に勤めたが、中国郵政航空に転職。転勤で関空の大阪支店に。よって日本語は堪能。その上、ビジネス英会話教室にも通う勉強家で礼儀正しい青年。そんな優秀な彼と昨年の8月からビジネス会話やビジネス文書の企画・立案を一緒に学んでいるが、適当な教材探しに腐心している。
教材は専ら大阪のビジネス街にある大阪府立中之島図書館で物色。『ITエンジニアのための通じる文章にする五つの力』『正しいビジネス文書の書き方』『コンペ・入札で勝てる提案書』等々と雑多。私も勉強になっている。
王さんとの学習の中で「舌をまく」ことが再々ある。それは、比喩的な表現や質問された文言を説明する場合、その文言がいつ、誰が、どこで、どのような場面や感情の折りに使われるかをいくつかの例で説明しながら、他に端的な表現がないかを常に考えているが、私より先にまさにその文言の意味に相応しいと言える言葉や単語が飛び出す。王さんの頭の中には「ひらがな文化」を「漢字文化」に変換(?)する機能が備わっているのではないかと思うことがある。
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さて、彼には悪いが彼の人となりの一面を次のショートメールのやりとりから。
私のメールに対し「かしこまりました…」。私「『わかりました』が普通です。またどんな場面で使うか勉強しましょう」。彼「美味しくお召し上がっていただけとても嬉しいです」。私「ご丁寧なお言葉を頂戴しましたこと恐縮至極に存じます」。

 

日本語上達のチャンス

王 篠舟(中国)

 2013年5月に私は再び来日しました。普段、会社での仕事は日本語を中心に話しておりますが、本格的に日本語を勉強した経験がなかった為、日本語を上達させるチャンスをずっと窺っていました。icaを知ったきっかけは今通っている英語スクールで、icaのポスターを偶然に見かけたからです。icaのホームページを開いて見たところ、日本語レッスンをやっていることがわかりました。icaの事務室を訪ねたところ、今の葛城先生を紹介していただきました。葛城先生は元郵政グループの幹部であり、定年後も色々な場所で活躍しており、とても素晴らしい先生です。葛城先生に教わる日本語学習の内容はテキストに拘らず、日本の文化を始め、さまざまな知識、習慣、日常の出来事を紹介してくれました。非常に役に立ちます。icaでのレッスンはまだまだ短いですが、これからも一層努力していき、日本語でのビジネスコミュニケーション能力を高めていきたいです。(原文のママ)

みんなで にほんご はなしましょう

6月21日(日)に、第9回日本語教室発表会がicaで開催され、12組13名の学習者が日頃の勉強の成果や歌、踊りなどを披露しました。終了後は、参観者が合流し、交流会が行われました。

 

プログラム

●私にとっての日本文化の魅力/南玉佳(中国)
●私の故郷ハルピン/勝田リーロン(中国)
●イエメンと日本の未来/ハニ(イエメン)
●歌「ひまわりの約束」水野真理(フィリピン)
●歌「にじいろ」水野愛子(フィリピン)
●言葉のおもしろさ/水野フェフランシア(フィリピン)
●「枕草子」暗唱/オウ ナン(中国)
●ローストビーフの作り方/ジョージ(イギリス)
●私の大学生活/カレン(アメリカ)
●自己紹介/ユン ミジョン(韓国)
●日本語がもっと上手になりたいです/シン トウメイ(中国)
●ダンス/シーン・アミー(フィリピン)

 

会場の声

● 6月の梅雨時で天気も心配しましたが、良い天気になって一安心。世話人はみんな初めての経験だったので、当日の朝もバタバタしました。発表者の方が時間までに揃わずヒヤヒヤしましたが、スピーチや歌、ダンスもあり楽しく進みました。
参加してくれた方々が随所に協力してくれて、ちょうどいい時間に終えることが出来ました。楽しかったです。(世話人)
● 様々な国の方が日本語を学ばれていることにうれしさを感じました。(日本)
● みなさん一所懸命にほんごを勉強された努力がよく伝わってきました。(日本)
● 難しい漢字を工夫して覚えたり、日本人でも気がつかない思いやりを込めて、相手に接する時の言葉づかいなど、外国の人ならではの観察眼に感心しました。(日本)
● たくさんの国の人と会って、いろんなおもしろいスピーチを聞いて楽しかったです!来年もぜひ参加させていただきます!(イギリス)

 

日本語教室よもやま話

Short story about Japanese  class

 


 山崎さんの息子さんが黄さんと同じ歳ということもあり、山崎さんと黄さんは、まるで親子のように仲のいい2人です。予習復習を欠かさない黄さんは、日本語がメキメキ上達してきています。

写真下)「山崎先生(写真左)と話すときの日本語はだいたいわかるようになりましたが、テレビから流れてくる日本語は鳥の鳴き声に聞こえます」と黄さん

黄さんの学習目的に合わせて

山崎 静子

昨年の5月から中国(ハルピン出身)のコウ・シンさんと日本語の勉強をしています。ひらがな、カタカナは中国で勉強をしたと言う事で理解はできましたが、会話は挨拶ができる位でした。私もしばらく日本語指導から離れていたので、コウさんと一緒に一からスタートをする事にしました。不安いっぱいでしたが、コウさんの笑顔、努力、前向きさで少しずつコミュニケーションもとれてきました。
夏頃、コウさんから「アルバイトに行きたいのですが…」と言われた時は正直驚きましたが、「コウさんなら大丈夫かな?何とかなるだろう」と思いました。何度も面接の練習をしたかいもあって、アルバイトに採用されました。今では皆から「コウちゃん」と呼ばれ、アルバイト先の戦力として頑張っています。
コウさんと勉強を始めてもうすぐ1年になります。初めの頃はコウさんの希望で「みんなの日本語Ⅰ」を中心に勉強をしましたが、アルバイトに行きだした頃から、日常会話にも重点を置き少し勉強方法を変えました。
スーパー銭湯、日本食等、日本が大好きなコウさんです。日本文化の体験をしたり、友達を作ったり、日本での生活を楽しんでもらいたいと思っています。

 

先生は最良の友だち

黄シン (中国)

皆さん、こんにちは!私は黄シンです。昨年3月に中国から来ました。あの時の私は日本のことをよく知りませんでした。日本語は全然わかりませんでした。
5月にicaに来てから日本語を勉強しています。私の先生は山崎静子先生。日本語の知識の勉強から日本の風習、本当の日本を理解できました。1年が過ぎても、雨が降っても、8月の暑い日でも先生は休むことなく時間通りに授業に来てくれます。私は先生と、学生と教師だけでなく、最良の友です。

2014 年度日本語教室データ

(2014.4~2015.2)

<行なわれた授業数>

月平均  117クラス
日平均  5.9 クラス

<年間学習者(実人数)>…70人

<年間指導者(実人数)>…41人

<学習者の出身国数> …18カ国

●アジア/韓国、タイ、台湾、中国、ネパール、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、香港
●アメリカ/USA、カナダ、メキシコ、ブラジル
●ヨーロッパ(NIS諸国含む)/ブルガリア、イギリス、フランス、スペイン
●中近東/シリア

日本語教室よもやま話

Short story about Japanese class

 


家事と育児の忙しい合間を縫って、icaで日本語を勉強するアムパンさんと、それを温かく見守る永橋さんの和やかなクラスです。

二度目のicaです           アムパン(タイ)

こんにちは。真鍋アムパンです。2005年にタイからきました。日本語ゼロからはじまりました。はじめての日本語はひらがなとカタカナからはじまりました。それから、二人めの子どもができたので、しばらくおやすみしました。

日本語は書きかたと読みかたがむずかしいです。子どものために、わたしももっと日本語を勉強しないと!と思ったので、今年5月からicaに戻りました。icaは“わたしのsecond home” です。今は1年生のかん字からはじめましたので、とてもむずかしかったです。

でも!わたしは勉強が大好きです。でもいくら勉強してもすぐ忘れます。でも先生がわかってくれますので、いつもていねいに日本語をおしえてくれます。先生いつもありがとうございます。(原文のまま)

 

勉強熱心な アムパンさん          永橋順子

タイ出身のアムパンさんと日本語の勉強をして7ヶ月になります。日本に住んで 9年目の彼女は2人の男の子のお母さん。簡単な日常会話はできるのでコミュニケーションに困ることはありません。ひらがな、カタカナは書けるので 漢字を習いたいという希望でした。ちょうど上のお子さんが小学校に入学したこともあってでしょうか、1年生で習う漢字を勉強したいと言われました。「漢字を書くのは難しいけど面白い。家でもっと練習したいのだけれど」と子育て真っ最中のアムパンさんはなかなか自分の時間を作るのが難しいようです。

icaにはいつも3歳の息子さんを連れて勉強に来ます。お母さんの横でミニカーで遊んだり、図鑑を見たり。かわいい笑顔にいつも私が癒されています。

1年生の漢字は80字ですが、小学校で習う漢字は約1000字。「日本人はみんな全部読めるし書けるのですか。すごいですね。覚えられるかな」。少し心配顔のアムパンさんですが日常生活の中で読める漢字は沢山あります。勉強が大好きなアムパンさんなのできっと大丈夫だと思います。

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