日本語教室よもやま話

忙しい仕事の合間をぬってicaで週2回勉強しているセンさん。戸高先生の授業では、硬軟さまざまなテーマを取り上げているようです。

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センさんと日本語を勉強して

戸高 等

 センさんとの授業を受け持って、4年程になります。彼女は台湾南部の出身で、台北の大学で日本語を学んでいて、その後郷里に帰り、日本相手の会社に従事するなどして、最初からある程度日本語の基礎ができていました。しかも非常に勉強熱心で、icaでは私の授業のほかに、村上先生からも授業を受けています。
私の方の授業は、最初のころはともかくとして、今は日本語の勉強というよりは、日本の事をもっと知ってもらおうという思いから、日本の時事・政治・経済・歴史・地理など、彼女が興味をもちそうな事を教えています。主に、新聞記事の切り抜きを使って教えていますが、特に台湾に関する事項は喜んでくれます。また、外国の観光客を相手にする土産物販売の台湾系の会社に勤めているようですが、職場でいろいろな”なやみ”があるようで、人生相談的なこともやっています。最近、管理職になって、はりきってがんばっているようです。

 

戸高先生と出会って

セン エキジュ/台湾

 最初、先生と会った時に、私は日本語が下手なので、うまく通じなくて、ショックを受けました。
先生が私の程度をよく知っていて、先生が作ったプリントから教えていただきました。今は私の希望に従って、「天声人語」を勉強しています。私が興味を持っているだろう文章を、先生はいつもひとつひとつ選んでくれます。それで、私は日本の物事がわかるようになりました。例えば、222は猫の日とか、政治とか、国際事件とか、毎週先生との勉強を楽しみにしています。
知識だけではなくて、いつも、私の悩み、困った事を聞いて、男性としての意見を出してくれます。それは、30代のわがままな私の意見と大きく違います。
日本に来てから、いろいろなことがありました。もし、先生がいないと、今の私ではないと思います。先生に会えて今の私が好きです。(原文のママ)