おもしろいチェコリの由来

チェコリは一冊の本を習い終わったときに祝う儀式で、昔には子どもたちが伝統的な書堂、寺子屋で学習し終わると、母親たちが麺、団子、松餅などご馳走を持ち寄って祝いました。『千文字』『小学』の書等を読みながら、学業精進を図ることと、先生の労苦に感謝する意味が込められていました。

この時の餅は、小さい五色の米餅です。中がわずかにくぼんでいて、学童の文理(文章の筋道)をつける、という意味で必ず準備しました。五色の餅の色は、宇宙万物を形成する力と陰陽五行に基づいて、五味で赤、クチナシで黄、ヨモギで青、松の甘皮で茶色を作って万物の調和を表しています。

今ではそういう習わしも消えてしまいました。現代は、入学卒業等の時行うことがあるようですが、元々の意味とは違ってきているようです。京畿道博物館には昔のチェコリの由来の本やたくさんの書籍が展示されていて、見学することができます。

私たち韓国語講座も4月24日に一冊の本を学習し終わり、各自お菓子や果物等々持ち寄り、会食しました。
(今里 富子)